悲しい本:長野川中島店/野崎

悲しい本
題名どおり「悲しい本」です。原題も「SAD BOOK」です。
悲しいという感情は、おそらく産まれた瞬間から、人間には
付いてまわるもので、ただ、、悲しいことを表す表現方法は、
年齢を重ねるに従い、変化するもので。
悲しいというのは、何かを失ったときに起こる感情なので、
失う対象が多いほど、今まで得たものが多いほど、
起こることが多い感情なわけで。だから、ワンワン泣きはしないけれど
大人のほうが悲しいことは多いわけで。
それで、この本を読んで、実際に悲しくなるのは、
きっと大人だけなんじゃないかと思う。
『悲しい本』 あかね書房
著者:マイケル・ローゼン
作画:クエンティン・ブレーク
翻訳:谷川俊太郎
でもたいてい、児童書売場の絵本の棚にあるのです。
やり場の無い悲しみを抱えたとき、どうやって昇華していくのか。
人から何を言われようが、最終的には自分で立ち直っていく以外に
無いのだと思います。傷が深ければ深いほど、忘れられるものではありません。
忘れられないのであれば、深く深く落ち込んで、落ちるところまで落ちて、
そして現実を受け止めた上で、進んでいくしかないのだと思います。
そんな時、この本はきっと手助けになると思います。
悲しんでいるという状態はどんな状態なのか?
分かっているけど襲ってくる感情をどうすればよいのか。
人からもらうような絵本ではないと思います。
ぜひ自分で探して、手に入れてください。
一生物になるはずです。




